■ こんな方、ご相談下さい!!
最近、どうも眼が疲れやすい・・・
物が二重に見える・・・こんな事ありませんか?
一般的には、目の状態とメガネの度数があっていない場合も同様の症状が出る可能性はありますが、眼が疲れる原因には『その他の原因』があります。
このページでは『その他の原因』をご説明していきたいと思います。


■ こんな事が原因かも・・・(斜視・斜位について)
☆人は「両眼視機能」で物を見ている

分かりきった事ですが、人の目は前に向かって2つあり、左右に約6センチ〜7センチ離れて配置されています。この2つの目で見える範囲の大部分は重なっていますが、若干のズレも生じています。これを『視差』といい、この視差を脳で一つにまとめる事で物への遠近感や立体感を感じることが出来ます。これを「両眼視機能」といいます。
☆斜視や斜位ってどんな目?

遠くの物を見る時は、両眼の視線がほぼ平行して目標物を見ています。
また、読書やパソコン作業の場合は、目標物が近くにある為、目を内寄せ(輻輳【フクソウ】)し目標物に視線を合わせています。
これは、目を支えている6本の筋肉がバランスよく働く事で行われているごく自然な目の動きです。
しかし、この筋肉のバランスが崩れた状態ですと、視線が耳側(外側)、鼻側(内側)、上側、下側にズレてしまいます。 視線のズレを目の筋肉で修正できる(両眼視機能)状態を「斜位」と言い、ズレる方向によりそれぞれを「外斜位」「内斜位」「上斜位」「下斜位」と呼びます。
また、視線のズレを修正できない(両眼視機能を失う)状態を「斜視」といます。

斜位の場合、楽な視線の方向(安静位)から、目標物に対して無理やり筋肉を使って視線を向けるため、目が疲れやすくなったり、疲れてくると両眼視が出来無くなり、物が二重に見える現象が起こります。
☆斜視と斜位の違い
〈斜位の種類〉
(片眼を遮蔽(かくす)と両眼視がくずれ、それぞれの方向(安静位)に向いてしまう)
外斜位
(安静位が外側のため、目を内側に向ける読書やデスクワークが疲れ易い)
内斜位
(安静位が内側のため、目を外に向ける車の運転などが疲れ易い)(内寄せに比べ、目を外に向ける筋力は少ないため、疲れが出易い)
上斜位
(上下の筋力は少ない為、物が二重に見え易い)
下斜位
(上下の筋力は少ない為、物が二重に見え易い)


■改善方法は?(プリズムレンズによる補正)
視線のズレが原因で眼が疲れる・・・であればズレた状態でも両眼視が出来るようにしてしまえば良い。
この考え方がプリズムレンズによる補正です。以下では、外斜位を例にご説明いたします。
☆プリズムレンズって何?

透明体(プラスチックやガラス)でできた三角柱をプリズムと言います。
三角柱を通過する光はレンズの厚みが厚い方に曲がります。
  プリズムレンズを通過した光が1m先の垂直スクリーン上で1cmズレるとき、
このプリズム度数を1△(1プリズムディオプター)と言います。
同じく、1m先のスクリーン上で2cmズレたら2△(プリズムディオプター)となります。 

余談ですが、小さい頃、虫眼鏡で紙を焦がして遊んだ事ありますよね。
これもプリズム効果を利用した現象です。
虫眼鏡は凸レンズ。レンズの中心が一番厚いので通過した「光」は内側に角度を変えられ、一箇所に集まります。絞られた光の熱エネルギーが紙を燃やすのです。
☆プリズムレンズを使った補正  以下に一例として、外斜位の補正をご説明します。

@外斜位
遠方視する場合、両眼視が可能な視線の位置を平行に保つため、筋肉を使い目が「内側」に向いている。
読書をする場合は、更に目を「内側」に向けなくてはいけないので、目が疲れやすくなる。


Aプリズム補正+外斜位
遠方視の場合、安静位で両眼視が可能になる為、無理な力が必要なくなる。
その分、読書などの近方視も楽になる。




■プリズムの測定について
この章では、必要なプリズム量を測る方法と測定の注意点などをご紹介いたします。
プリズム測定には様々な測定方法があります。
今回は当店で実施している「プリズム分離法」をご紹介いたします。
ステップ1
 「完全矯正値」を測定する(一般屈折検査)
              
近視の場合、「最高視力がでる、最弱度数」
遠視の場合、「最高視力がでる、最強度数」 を測定します。
ステップ2
〈水平方向〉外斜位、内斜位の測定

完全矯正値をフォロプター(測定時に覗く機械)にセット。
両眼開放状態で指定の「指標(目標物)」を見る。
自動的に右眼には6プリズムベースアップ(目標物を下方向にずらす効果有り)が入ります。
これにより視界には「右眼で見ている映像」と「左眼で見ている映像」の2つが見えている事になります。
それぞれの位置関係によりお客様の斜位状態がわかります。以下の図をご覧下さい。


ズレている場合は必要な方向に正位になるまでプリズムを入れていきます。
正位付近のプリズム量を2〜3回加減し、プリズム量の平均値を測定します。
指標内の「数字」が縦一列に並んだ状態を「正位」とします。
ステップ3
〈上下方向〉上下斜位の測定


外斜位、内斜位の測定値を入力した状態で上下斜位の測定を行います。
両眼開放状態で指定の「指標(目標物)」を見る。
自動的に左眼には10プリズムベースイン(目標物を左方向にずらす効果有り)が入ります。
これにより視界には「右眼で見ている映像」と「左眼で見ている映像」の2つが見えている事になります。
それぞれの位置関係によりお客様の斜位状態がわかります。以下の図をご覧下さい。
ズレている場合は必要な方向に正位になるまでプリズムを入れていきます。
正位付近のプリズム量を2〜3回加減し、プリズム量の平均値を測定します。
指標内の「数字」が横一列に並んだ状態を「正位」とします。

☆ 測定時のポイント

1、斜位測定は「視力測定」ではありません。
  数字を読もうとはせずに指標全体を“ぼ〜んやり”見ましょう。

2、 プリズム分離法は、左右の指標がしっかりと分かれた(分離)状態が測定の条件となります。
  眼の筋力が強い方は測定中に指標が1つ見える事があります。
  その際は必ずスタッフまでお申し付け下さい。

3、プリズム測定は、疲れやすく感じる場合がございます。
  その際はご遠慮無く、スタッフまでお申し付け下さい。


■「れんず屋」でプリズムメガネを作る場合

実際にプリズムメガネを作るまでの手順と一例をご案内します。
☆初めてのプリズム量は1/3程度がオススメ!!

前項でもご説明いたしましたが、最低2〜3回の測定後、全プリズム量の約1/3、
又は片眼3プリズム以内のプリズム量をテストレンズにて体験して頂き、
プリズムが無い状態に比べ、快適な見え方が実感できれば、
お作りする事をお勧めしております。(慣れ重視)
☆見え方に不安のある方へ

2回以上の測定、テストレンズでの体験、時間をかけて検討、それでも、どうしても不安がある。
この様に思う方も当然いらっしゃると思います。例えば、作るレンズが「遠近両用」だったり、強度数の方だと高価なレンズだったりと、どうしても数万円というお買い物になってしまう為、慎重にもなります。

まずは、単焦点レンズでお試し下さい。

 1.60非球面設計 UVカット 撥水コート付 プリズム加工レンズ 
¥11,000(2枚一組税別)
(レンズ価格¥6,000 + プリズム特注¥5,000)
※メーカー作成プリズム範囲外の場合には別途お見積もりになります。



☆度数決定までの一例 以下はあくまでも一例です。感じ方には個人差があります。

A様 34歳  10プリズム(右眼5プリズム 左眼5プリズム)の外斜位の場合

基本データ:メガネ使用中 度数問題なし 初めてのプリズムメガネ検討中
ステップ1
 10プリズムのメガネを体験

今まで2重に見えていた物が改善。しかし、違和感があって掛けられない。
一番強い状態を“あえて”体験して頂きます。プリズム効果をはっきりと比較して頂く為です。
ステップ2
 1/3の量 3プリズム(片眼1.5プリズム)前後を体験・比較して頂く

@4プリズム(片眼2プリズム)の見え方は? 視力は?
A3プリズム(片眼1.5プリズム)の見え方は? 視力は?
B2プリズム(片眼1プリズム)の見え方は? 視力は?

3パターンをじっくり体験して頂き、「見え方の改善」と「違和感の有無」を確認。
ステップ3
ステップ2
を元に、作製度数を決定。
どうしてもご不安な場合は
ステップ4
ステップ4
3パターンの感想
@見え方は改善するが、違和感が大きく感じた。
A見え方は改善。 違和感も@より少ない
B見え方多少は改善。 違和感はほとんど無し
A様の決断  Aの度数を作成。

実際に掛けて見て、問題なく掛けることができたら、希望していたレンズで作る。
Aが違和感あって掛けられない場合は、希望レンズでB度数にて作製。
プリズムが入って無いよりは、Bの方が良い為。
次回以降、@orAの度数を検討する。


■プリズムメガネの注意点
1、メガネを常用している方のみにご提案。

  特別な場合を除いて、プリズムメガネは、普段からメガネを常用している方のみに
  ご提案いたします。プリズムは度数が少なくても、収差(色のにじみ)が生じます。
  この収差になれる為にはメガネを普段から掛ける事が必要です。
2、斜位があっても必ずプリズムが必要というわけではありません。

  自覚症状がない場合、無理にプリズムメガネはオススメしておりません。
  特別な場合を除いて、初めてメガネをかける方、使用中のメガネと度数の差が
  著しい場合は、通常の屈折矯正メガネをお勧めいたします。
  屈折異常(近視・遠視・乱視・老眼)を矯正する事により、調節(目の内寄せ)の
  連携をスムーズに行わせます。その上で再度、プリズム補正の必要性を検討していきます。
  特に近視に伴う「外斜位」 遠視に伴う「内斜位」は弱度の屈折変化でも眼位に影響を
  及ぼします。まずは一般的な屈折矯正メガネをしっかりと見直しましょう。
3、作るまでに最低2回以上の測定をオススメ致します。

  斜位は変動しやすく、その数値はその日の体調によっても大きく影響がでます。
  その為、当店では体調の良い日を選んで、最低2回以上の測定後、お作りする事を
  お勧めいたします。特に睡眠不足や長時間のデスクワーク後の測定は測定できません。
  体調の良い日の午前中がオススメです。
4、経過観察をおこなえる方を対象。

  斜位は変動しやすく、はじめに掛けたプリズムメガネが数ヵ月後には「強すぎる」「弱すぎる」
  状態になる場合があります。定期的にご来店頂き、目の状態を確認しましょう。
5、見た目は「厚く」なります。

  プリズムメガネは、ある一定方向のレンズ厚が増す事により、光を曲げています。
  その為、通常のメガネに比べ、レンズの厚みは必ず厚く仕上がります。
  (厚みの変化は、レンズの度数、レンズの大きさ、プリズム量によって異なります)

【一例】
R S-2.50 C-1.50 AX170  4プリズムIN
L S-2.25 C-1.25 AX180  4プリズムIN
PD 67.0

【プリズム入りメガネの写真】
左 S-2.25 C-1.25 AX180 4プリズムIN
外斜位の為、鼻側が厚くなります。
鼻側7.5ミリ


【通常メガネの写真】
左 S-2.25 C-1.25 AX180
鼻側 4.2ミリ

プリズムレンズとの差  3.3ミリ!!
6、視線はズレてしまいます。

プリズムレンズを掛けた場合、その効果で両目の視線が合わない「ズレた状態」になる可能性がございます。
これはプリズム効果により眼の筋肉が無理な働きをせず、本来の楽な方向に向いてしまう事が原因です。
そうなる事で眼精疲労を軽減できるのですが、他の人から見ると、両目の視線がズレて見えるという、『見た目のデメリット』が生じます。
7、慣れるまでには時間が掛かります。

プリズムレンズを初めて掛ける、又はプリズムを強くして掛ける場合、遠近感が変わる場合がございます。
メガネに慣れるまでは、車の運転やスポーツ、ご旅行などの不慣れな環境での使用は避けて下さい。
  


※ご案内※

眼精疲労を感じる方、物が二重に見える方が必ずしも「プリズム」が必要だとは限りません。
弊社では各店にて“眼の無料測定(約10分)”を行っております。
使用中のメガネが眼に合っているか・・・・フレームが変形していないか・・・・
基本的な事から、分かり易くご説明いたしております。
各店舗のスタッフまでお気軽にご相談下さい。


強度プリズムレンズ プリズムレンズとは?

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